JWTC&JATA 第6回勉強会

2016年5月25日(水) 参加者65名(JATA30名、JWTC20名、ビジター15名)

「だから 私は旅に出る」

ノンフィクション作家 吉永 みち子氏講演

今年で4年目を迎えたJWTC&JATA合同勉強会。

今年はアウトバウンド復活の年という業界の目標を勘案し、「旅をする楽しさ」を改めて考え、今一度「旅に出る」という原点を問い直し、商品作りのヒントを考える勉強会をJATA研修室で開催しました。

講師はノンフィクション作家の吉永みち子氏。

「だから 私は旅に出る」をテーマに講演し、多くの参加者が笑いと話術に引き込まれました。

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いつもはテレビの画面の中で拝見する吉永みち子氏がここに。講演では「旅とは巨大なブランコ」と語り、観光に携わるものにとって、多くのキーワードを投げ掛けた。

gyoto 旅の憧れと添乗員になるため猛勉強

各地のにおいを運ぶ行商人の話に目を輝かせていた幼少の頃。上野まで行って電車を眺めるのが楽しみだったと回想できるほど、子供の頃から旅への憧れを募らせていました。大学受験では、添乗員になろうと考え学科選択をし、これからは観光資源が有る国が有望と見通し、また合格の確立が高そうな学科はと考え、東京外国語大学外国語学部、インドネシア語学科を目指し受験。無事合格したものの、学生紛争などがあり、学業以外に目が向き、スポーツ関連の仕事をすることになり、競馬誌で初の女性記者になりました。

gyoto 旅は巨大なブランコ、計り知れない旅の効用

今回の講演を機に “旅”の定義を改めて調べましたが、著名人が旅に対しての沢山の言葉を残していて面白い。旅は地図が無いと時間が無駄になり方向性を失います。未知の旅とは地図を捨てることから始まるのかもしれません。

旅人をツーリスト、トラベラーと違う表記をしますが、ツーリストとは快適さと心地良さを求め、予定通りなるべくたくさん観光地を目指し、男性に多い傾向があります。トラベラーとは未知なる体験を求め、自由で柔軟性がある女性に多い傾向があります。

女性にとって旅の効用が必要な時期があります。いくつもの旅仲間やグループを持っていて、都合に合わせて旅に出る。旅とは巨大なブランコであり、揺れる(視点が動く)ことにより気持ちが変わり、新しい発見が生まれます。旅の効用は人生において計り知れないものがあります。

gyoto 一人旅は平和の象徴

女性が一人旅のできる環境は、平和であり豊かな時代の象徴です。旅の形も変わってきて名所を見ない旅行者や、おひとりさま旅行が増えていますが、男性も男性ならではの旅があってもいい 、いろいろな旅の形ができてほしい。

先日、都バス一日乗車券を購入し、今までと違う体験をしました。目黒駅〜東京駅南口〜築地市場〜東京都現代美術館〜江戸資料館〜浅草〜水上バス。 旅ごころがあれば身近な日常も異空間になり、少ないお金でも十分楽しむことができました。旅をしようと思う気持ちが大切です。

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勉強会後の懇親会では、講師の吉永氏も参加され、会員もビジターの方々も和気あいあいのムードで仕事の話、旅の話で盛り上がりました。とても気さくで、話上手な吉永氏。失敗談も武勇談も、国内外のこれまでの旅の数々をご披露いただきました。

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