JTWC勉強会

2020年2月15日(土) 参加者13名(JWTC10名、ビジター3名)

京王プラザホテル ユニバーサルルーム 見学会

当会では、すべての方に旅を楽しんでいただくために、観光産業に携わる我々が旅づくりの現場でできることを日々模索し、これまで高齢者・介護者・肢体,視覚,聴覚障碍者のケアー専門家をお呼びして勉強会を開催し、種々学んでまいりました。

今回は宿泊施設側の取り組みを学ぶ目的で、当会 田辺典子会員の計らいで新宿・京王プラザホテルにご協力いただき、ユニバーサルルームを見学してまいりました。

京王プラザホテルは、1988年に開催された国際リハビリテーション会議を機に、現在のユニバーサルルームの前身であるハンディキャップルームを作り、その後2度のリノベーションを経て2018年12月より現在に至っています。

2度目のリノベーションでは、お客様の声とそれまでの知識の蓄積をベースに設計建築関係者の意見を取り入れ、障碍者や高齢者、健常者の区別なく誰もが使いやすいように配慮した結果、着脱や調節が可能な機材を装備しなければ一般の客室と何ら変わらないおしゃれかつ機能的な部屋を実現することができたそうです。

ユニバーサルルームは、ジュニアスイートツイン、ラグジュアリーデラックスツイン、デラックスツインの3種類で、本館30階にあります。
主な特長は;

  • 30階のエレベーターホールと廊下の照明は他の階より明るく、絨毯は絨毛を短く車いす利用者に配慮、色は濃淡をはっきりさせていて、視力が低下してきているお客様の利用に配慮
  • ドアの開閉は動きが緩慢になってこられたお客様の為、60度まではゆっくり、あとは通常の速さで閉まる
  • 車いすの宿泊者のために、室内の調度品は動きやすいよう回転スペースを確保、テーブルは支柱を中央からずらしフットレストが入りやすく、ミニバー・冷蔵庫は足元に43cmの空間が設けられている

など…設備に関して特筆するときりがないのでHPを見ていただいた方が早いかもしれないくらい。

http://www.keioplaza.co.jp/guide/universal/

とにかくおしゃれで、ユニバーサルルームであることを忘れそう。
私がもっと高齢になって動きが緩慢になってきたら、至るところに緩やかなカーブの手すりのあるこういうお部屋に泊まりたいと思いました。

予約時に車いすであることを伝えると30階へ配室してくれるそうですが、ご自身で階数を指定されて予約、担当者が知らない間に宿泊されて帰宅されているリピーターもいらっしゃるとか。
お値段はパッケージ代金や、オン・オフ代金の設定があるそうなので、日程が確定したらホテルに問い合わせるのがよさそうです。

勉強会のあとは、お楽しみの懇親会。南館2階のフレンチ&イタリアンレストラン「デユオフルシェット」で、昨今のコロナウイルス問題や自分たちの健康問題、仕事問題などを話しあいながら、おいしくランチをいただきました。
共通の問題を話し合える仲間がいることは、ほんとにいいなと思います。

 

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見学風景
アメニティには判別用の輪ゴムが
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ベッドのそばに盲導犬用のスペース
木製の手すりはすべてカーブ(へこみ)をつけてあり掴みやすい


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